Thursday, May 10, 2007

猫からのおぼしめし


東良美季さんという人の「猫の神様」という本を読み始めていますが、しょっぱなから涙が出そうになってなかなか読み進めません。一体私はにゃんこ達の死とちゃんと向き合えるのだろうか…と本当に不安になります。今までも辛い別れは何度か味わっていても慣れるものではなく、胸が押しつぶされそうになります。死は誰にでも訪れるもので避けて通れるものではなく受け入れていかなくちゃいけないものなんですよね。大好きな「銀河鉄道の夜」の中の言葉で「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」というのがあり何度も繰り返して読む事があります。悲しいことも楽しい事も背中合わせ、猫が私の元に来てくれたのは色々な事を教えに来てくれたのかもしれない。そんな風に考えるようになりました。

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